2026年賢く建てるための家づくりガイド
目次:
・このコラムについて
・STEP1|予算と資金計画を最初に決める
・STEP2|性能基準を先に決めておく
・STEP3|土地探しと間取りを同時並行で進める
・2026年は補助金との相性がカギ
・まとめ
このコラムについて
2026年は、住宅分野において大きな節目となる年です。2025年4月から省エネ基準の適合が義務化され、補助金制度も性能基準との連動が強まっています。さらに、住宅ローン金利の見直しやエネルギー価格の上昇など、家づくりを取り巻く環境が大きく変化しています。
そんな中、"賢く建てる人"ほど早めに情報を整理して動き出しているのが現状です。家づくりは、迷う前に「正しい順番」を知ることが成功のカギとなります。
このガイドでは、2026年に賢く建てる家づくりの始め方を、わかりやすく3つのステップで解説します。初めての家づくりで何から手をつければいいのかわからない方、後悔しない家づくりの進め方を知りたい方は、ぜひ参考にしてください!
STEP1|予算と資金計画を最初に決める
多くの方が「土地探し」や「間取り」から始めてしまうのですが、後悔しない家づくりの正しい順番は「資金計画 → 土地 → 間取り」です。
なぜ資金計画が先なのか?
2026年は以下の変化により、「適正予算の判断」が非常に重要になっています。
・住宅ローン金利の見直しの可能性
2025年1月の日銀の利上げ以降、変動金利・固定金利ともに上昇傾向にあります。多くのシンクタンクは、2026年までに政策金利が1%に達すると予想しています。
・エネルギー価格高騰による"光熱費の差"が顕著に
高性能住宅ほど長期的なランニングコストが下がるため、「建てた後のコストまで含めた家づくり」が必須です。
・補助金(みらいエコ住宅など)が性能基準に連動
性能によって受けられる補助金額が大きく変わります。
まず決めるべき3つの数字
資金計画で最初に明確にすべきなのは、以下の3つです。
1. 総予算(自己資金+住宅ローン)
2. 月々の支払いの上限額
3. 建物・土地・諸費用の配分バランス
ここが明確になるだけで、土地探しも、間取りも、選ぶべき性能も迷わずに進められます。金利上昇のリスクも含めて、無理のない返済計画を立てることが、2026年の家づくりの第一歩です。
STEP2|性能基準を先に決めておく
2026年以降、住宅性能は"選ぶ時代"ではなく、"決めておかないと損をする時代"に入ります。
2025年4月から、すべての新築住宅で省エネ基準への適合が義務化されました。これにより、断熱等級4(UA値0.87以下)と一次エネルギー消費量等級4以上が最低基準となっています。さらに、2030年には断熱等級5がスタンダードになる予定です。
特に重要なのが次の3つの性能です。
① 断熱性能(断熱等級5〜6以上が当たり前に)
光熱費を最も左右するのが断熱性能です。UA値や断熱等級は、毎月の冷暖房費と"暮らしの快適さ"に直結します。
2026年の基準では、断熱等級6(UA値約0.46)クラスが長期的にメリット大です。断熱等級4から6に上げることで、約30%の省エネ効果が期待でき、冬は暖房をつけなくても室温がおおむね13℃を下回らない快適な住環境が実現します。
② 耐震性能(耐震等級3)
地震への備えは2025年以降「耐震等級3」が実質スタンダードです。ローコストで耐震1〜2が多い時代は終わり、住宅会社の"安全への姿勢"が問われる時代に変わっています。
2026年4月からは建築基準法の見直しにより、審査も厳格化されます。
③ 換気・空気環境(1種換気の住宅が増加)
高断熱化が進むほど、家の密閉性が上がるため、換気性能の重要性も増します。冬の結露やカビ、花粉対策も、換気方式で大きく変わります。
④ 60年スパンで見た「ランニングコスト」の差が圧倒的
性能が高いほど、光熱費・メンテナンス費(外壁・設備)・住宅寿命が変わるため、"初期費用より生涯コスト"で考えることが重要です。2026年は、この考え方が一般化しつつあります。
STEP3|土地探しと間取りを同時並行で進める
「土地を買ってから間取りを考える」----これは2026年も失敗しやすい進め方です。
後悔しない人は、必ず「土地 × 間取り × 性能」をセットで考えます。
土地から探すと起こりやすい失敗
・価格が安いが、間取りが入りにくい
・日当たりが悪く、暖房費が上がる
・建築条件で思った家が建てられない
・接道や高低差で外構費が高額になる
これらは、土地だけを先に決めてしまうことで起こりがちな問題です。
TMYのおすすめの進め方
1. "建てたい家の大きさ"を決める
2. その家が入る土地の条件を定義する(最小敷地条件)
3. 建物のボリュームを基準に土地を見る
4. 予算に合わせた家づくりを知る
これなら、土地を見た瞬間に「この土地は合う/合わない」がすぐ判断でき、時間もお金も無駄にならなくなります。
2026年は補助金(みらいエコ住宅)との相性がカギ
2026年の家づくりでは、「性能 × 補助金 × 省エネ効果」をセットで考えると大きなメリットが得られます。
2026年の住宅補助金「みらいエコ住宅2026事業」では、住宅の性能や建築地によって補助額が異なります。GX志向型住宅で最大125万円、長期優良住宅で最大80万円、ZEH水準住宅で最大40万円の補助金が受けられます。
特に、断熱等級6クラスの住宅は、
・補助金対象になりやすい
・光熱費が下がる
・資産価値も落ちにくい
という明確な優位性があります。
補助金を活用することで、初期費用の負担を軽減しつつ、高性能な住宅を手に入れることができます。
まとめ|2026年の家づくりは"順番"が成功のカギ
2026年に賢く家を建てるためのポイントは、次の4つです。
1. 資金計画から始める(総予算を把握する)
2. 性能(断熱・耐震・換気)を先に決める
3. 土地探しと間取りを同時に考える
4. 補助金を活用し、長く安心できる家を選ぶ
2026年は住宅市場が大きく動く年です。だからこそ、正しい順番で進めるだけで"後悔のない家づくり"に近づきます。
性能基準の義務化や金利の見直しなど、変化の多い時代だからこそ、情報をしっかり整理して、一歩ずつ着実に進めることが大切です。
初めての家づくり、まずはご相談ください
迷ったら、まずはお気軽にご相談ください。
初回相談では、資金計画、土地探しのコツ、性能の違い、補助金の最新情報を、分かりやすく整理してお伝えします。
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